変化に注目!視点がクロスする、登場人物それぞれの細かな描写
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
アニメでは、辛い想いをしたシンデレラがフェアリー・ゴットマザーに助けられ、王子と出会いどのように結ばれていくのかに焦点を当てて描かれていました。
しかし、筆者は継母と義姉のシンデレラに対する意地悪のひどさ、及び最後にシンデレラの靴がピッタリはまった時の爽快感程度にしか覚えていませんでした^^;(作品のファンの皆さん、ごめんなさい!)。
この実写版では、シンデレラや継母だけでなく、王子や国王、その周囲の人々の苦悩や心情の変化を細かく描き、アニメ版では語られなかった部分を補足しています。
キャストコメントでは、継母・トメレイン夫人役を演じたケイト・ブランシェットが「今の時代の人々は、多くの童話の内容から『なぜこんなことが起こったのか』『なぜこのキャラクターはこう行動したのか』といった疑問に対する答えを求めている。今作はまさにその疑問に対する答えになっている」と語っていました。
前作「マレフィセント」や「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズを含め、過去の作品のリメイクに対する強い関心が広まっているのは、過去に私たちの感じていた疑問が膨らんだことに対する結果・・・ということなのかもしれませんね。
この作品では、下記の視点別に物語が進行していきます。
- エラ【不利な境遇にも強くある女性←→信じる心を忘れない健気な少女】
- 継母【いじわるな義理の母←→前妻の存在に悩む女性】
- キット王子【結婚に消極的な王子←→真実の愛を探す王子】
- 国王【息子の結婚を推す明快な国王←→息子に真実の愛を見つけて欲しい父親】
- 大佐・大公・その他【王子の心を理解する者=現実の考えを理解する者】
視点の変化に注目しながら、物語の変化を感じてみてください。
全世界の女性に向けて送る、エンドソング「Strong」にも必見
「シンデレラ」のエンドソングは、歌手のSonna Rele(ソンナ・レレ)さんが歌う「Strong」という楽曲です。
曲中では、女性が憧れるおとぎ話のように上手くいかなくても、強く信じる心があればきっとなんでもうまくいく!というメッセージが込められた歌詞になっています。
「We are strong.」というフレーズが何度も出てきますが、女性の真の強さを再認識させてくれる素晴らしい歌詞ですよね。
「強くなれ」という命令形ではなく、「すでに私たちは強い」という意味なんですよね。
「私は弱い」と思っていても、案外ものすごい強さを秘めているのかもしれません。
この曲を聴いて、是非自分の心への強さを育ててあげてください。
シンデレラのドレス「ロイヤルブルー」の印象とエンドソングもぴったりマッチしていて、心に残る1曲ですね。