気高く美しい、女性なら誰もが憧れるディズニープリンセス。
白雪姫やオーロラ姫、アリエルなど、どれも多くの女性を魅了し続ける素敵なキャラクターばかりですよね。
特に大人の女性に人気の高いキャラクターが、今回紹介する「シンデレラ」です。
苦悩の日々を送りながらも、強さと優しさを兼ね備えた心を持ち、その出で立ちが自然と幸せを引き寄せた彼女のストーリーは、現代の女性にも通用する「夢をあきらめないこと」へのメッセージにもつながっていますね。
そんなシンデレラのお話は、2015年にリリー・ジェームズ主演で実写化され、6つの賞を受賞しました。
今回は、アニメの魅力をさらに引き出した実写版「シンデレラ」のストーリー解説、並びにみどころをたっぷり紹介していきます!
「シンデレラ」ストーリーの紹介【ネタバレ注意】
まずは、実写版「シンデレラ」のストーリーを簡単に紹介させていただきます。
ネタバレが多く含まれるので閲覧にはご注意ください。
「エラ」誕生~母親の死去
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
素敵なお屋敷に住む愛情あふれる夫婦に、「エラ」という女の子が産まれます。
エラは親の愛情をたっぷり受けながら、美しく、優しく、聡明な女性に成長しました。
そんな温かなで平和な日々でしたが、暗雲は一瞬にして立ち込めます。
エラの母親が病気に倒れてしまい、その後亡くなってしまったのです。
家族、屋敷に住まう人々の間に強い悲しみが襲い掛かります。
それでもエラは、母親からの教えを忘れず、さらに美しく優しい娘に成長していきます。
父親の再婚~苦悩の日々の始まり
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
エラは変わらぬ心を保ち続けましたが、父親は時が経つうちに心を変えてしまいました。
再婚を決意したのです。
その相手は、仕事先で知り合った女性、そして元夫との間に生まれた2人の娘だそうです。
エラ自身は新しい家族ができると喜びましたが、毒味のある言葉遣いをする継母・トレメイン夫人と、エラに意地悪ばかりする義姉のアナスタシアとドリゼラに、少しげんなりしてしまいます。
それでも優しい心と明るい気持ちを忘れず、その日々をしっかり歩むことを決意します。
しかしその決意も谷底へ・・・エラの父親も、出張先の事故により帰らぬ人となったのです。
屋敷の資産を使い果たしてしまっていた継母は、全ての使用人たちを事実上解雇し、その日を境にエラに対する待遇をガラリと変えてしまいます。
そう、この日からエラの苦悩の日々が始まるのです。
継母と義姉のイジメ~「キット」との出会い
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
継母はこれまでも辛く当たる部分がありましたが、これ以降は一切の容赦なくエラへのいじめを強めます。
家事・雑用の全てをエラに押し付け、食事をともに取ることを許さず、屋根裏部屋で暮らすことになりました。
さらには暖炉の灰まみれに汚れたエラを見た二人の義姉は、「灰かぶりのエラ」という意味合いを持つ「シンデレラ」とあだ名を付け、笑い者にしました。
イジメの辛さに耐えられなくなったエラは、泣きながら馬に乗り、森へ駆け出します
飛び出した先では鹿(しか)狩りをする人々で溢れていましたが、その中の一人の若者ががむしゃらに馬を駆けさせるエラを引き止め、声をかけます。
彼の名前は「キット」、城付きの猟師だと名乗りました。
鹿狩りを行うキットに、エラは「鹿を殺さないで」と言います。
そんなエラの優しさ、美しさに強く惹かれたキットは、城に戻っても彼女を忘れることができず、もう一度会いたい一心で国王に「身分を問わず、誰でも参加できる舞踏会」を開催することを父親である国王に談判します。
そう、キットという若者は城付きの猟師ではなく「この国の王子」だったのです。
届いた舞踏会の招待状~妖精の登場
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
エラ自身も、キットと別れてからもずっと彼のことが忘れられません。
そこにやってきたのは、「王子」が開催を決定した舞踏会のお誘い。
継母はお金の出処を掴むため、義妹たちはパーティーへ出かけられることに浮かれいそいそと準備を始めます。
エラも「城付きの猟師」という肩書きを頼りに、森で出会った「キット」に会いたい一心で、舞踏会に行く準備を始めます。
エラの大親友であるネズミたちも協力し、母が遺した素敵なドレスをリメイクし、支度を整えます。
ところが、継母と義姉たちの意地悪がドレスに及び、目の前で引き裂かれめちゃくちゃに・・・とうとう舞踏会へ行けなくなってしまいます。
信じる心の拠り所を見失い、亡くなった父と母のことを思い出しながら庭へ駆け出し、エラは泣き崩れます・・・。
そんな時、目の前に現れたのは、あの「ビビディ・バビディ・ブー!」でおなじみ、「フェアリー・ゴッドマザー」です!
彼女の魔法が詰まった「杖」を振ると、カボチャは馬車、ネズミは馬に、そしてエラの引き裂かれたドレスは、キラキラと輝きを放つロイヤルブルーのドレスへと変化します。
フェアリー・ゴットマザーは、「12時にすべての魔法が解ける」とエラに忠告し、エラ自身もかぼちゃの馬車に乗り込み、舞踏会へ出発します。
「エラ」、お城の舞踏会へ
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
お城には様々な国からやってきた多くの女性で溢れかえっていました。
その中にエラの姿が見えない王子は、なかなか彼女に会えないことに少しイライラしてしまいます。
大公が勝手に呼び寄せ、挙句結婚まで約束させてしまったシェリーナ姫にもつっけんどんな対応をしてしまいます。
そしていよいよ舞踏会が始まろうとしたその時、エラも会場に足を踏み入れます。
彼女の美しい姿、気品と礼儀の整った立ち振る舞いに会場の人々全てが見惚れる中、エラを見つけた王子は一目散に彼女のもとへ。
彼が森で出会った「キット」だと気づいたエラも、彼のもとへまっすぐ歩み寄ります。
王子とエラ、誰がどう見てもお似合いな二人が、ダンスホールの中央で見つめ合いながら、豪華な音楽に合わせて愛のワルツを踊ります。
その後2人は会場を抜け出し、積もる話に花咲かせながら王子の秘密の場所へ。
今までにない幸せを感じる二人でしたが、非情にも「時間」が二人を引き裂きます。
フェアリー・ゴットマザーが忠告した「12時」を告げる時計の鐘が響き渡ります。
王子の手を振りきり、一人でお城を飛び出すエラ。
お城から離れる間にも時間はどんどん進み、とうとう馬車や馬は、みんな元のかぼちゃとネズミの姿に戻ってしまいました。
それでもエラは、片方だけ残ったガラスの靴、そしてその日に起きた出来事の記憶が偽りではないことを確信し、一生忘れられない思い出として日記に残しました。
もう片方のガラスの靴は・・・もうあなたも知っていますよね?
お城の階段を降りる途中で落とし、王子に拾われています。
「エラ」を探す王子~閉じ込められたエラ
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
舞踏会から日は経ち、王子の父親である国王が亡くなります。
国王の遺言である「心から愛する者と結婚し、幸せになれ」という言葉を実現させるため、残されたガラスの靴を頼りにエラを探す決意をします。
国中には「残されたガラスの靴に一致する足を持つ者との結婚を行う」というお触れが。
もちろんそのお触れは、エラの住む小さな町にまで発されました。
王子が自分のことを覚えていて、かつ探していることに喜びを感じ、自分であることの証明に繋がるもう片方の靴を持ち出そうとします。
しかし、それまでのエラの態度から感づいていた継母に先を越され、目の前でガラスの靴を壊された挙句、部屋に閉じ込められてしまいます。
一方の継母は、ガラスの靴を「大公」のもとへ持ち込み、エラが「盗んだ」と事実を偽って取引し、自分たちへの待遇を求めます。
取引を飲んだ大公は、王子の護衛隊「大佐」と共にガラスの靴の持ち主探しを始めます。
絶望するエラ~最後に勝つのは「真実の愛」
画像参照:YouTube、US版トレイラーより
いよいよ最後の家であるエラの家につき、継母と大公は筋書き通りに物事を運びます。
もちろんアナスタシアとドリゼラが靴を履けるわけがありませんが、それでも継母は予定通りに事が運んでいることを確認し、大いに喜びます。
その頃エラは、自分であることを証明するガラスの靴を壊され、なおかつ部屋に閉じ込められたことで絶望に満たされていました。
お城の使いが来たところで、出ることすら叶わないエラにとっては何の意味もありません。
そんな姿を見たネズミ達は起点を働かせ、窓を開けてエラの鼻歌を外に響かせるようにします。
その声に気づいた継母は城の者を追い出そうとしますが、護衛隊に変装して着いてきた王子が待ったをかけ、ついに裏部屋にいるエラは解放されます。
自分にはガラスの靴も、上等なドレスもない、このままで「あの夜踊った娘が自分だ」と証明できるかもわからない・・・そんな不安が一瞬にして体を駆け抜けます。
いよいよ王子と対面、王子の「君は誰?」の一言に促され、ありのままを語ります。
王子はその姿を見ただけで、忘れられない出会いを果たし、一緒に舞踏会で踊った女の子がエラであることを確信します。
もちろん彼女が本物のエラですから、ガラスの靴もピッタリ♪。
最後にキット王子とエラは結ばれ、大勢の国民に愛されながら結婚式を挙げました。
※継母と義姉、及び大公のその後については・・・映画で結末を確認してください(´∀`)。