5分でディズニー総復習!「メリー・ポピンズ」のあらすじをネタバレ解説付きで紹介!

メリー・ポピンズ

アニメーション作品でも実写作品でも、その表現力の素晴らしさとストーリー性の高さはどこの会社も真似できない素敵な作品を作り上げるディズニー。

特に実写作品は数多くの功績を挙げており、近年では「シンデレラ」「美女と野獣」「マレフィセント」といったプリンセスストーリーを深く掘り下げた実写作品も特に有名ですよね。

そんなディズニーの実写の原点とも言える作品が、今回ご紹介する「メリー・ポピンズ」。

メリー・ポピンズといえば、日本では2014年に公開された「ウォルト・ディズニーの約束」では作成に至るまでの感動秘話が描かれ、2019年には続編となる「メリー・ポピンズ・リターンズ」の上映も控えています。

ジュリー・アンドリュースのデビュー作としても名高い今作の内容を、しっかりとお伝えしていきたいと思いますヽ(*´∀`)ノ。

「メリー・ポピンズ」ストーリー紹介

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

この項目では、何度も申し上げるとおりネタバレ要素を多く含みます

そういった要素が苦手な方はブラウザバックをおすすめします!

この記事を5000~6000文字で書く事を想定して「5分で~」と言ってますが、作品をしっかり伝えるにはなかなか厳しい文字数制限ですね(^_^;)。

バラバラ家族の現状

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

物語の始まりは、ロンドンの桜通りに住むジョージ・バンクス家から聞こえる家政婦とコックの口喧嘩から始まります。

この家には、銀行で働く父・ジョージ・バンクスをはじめ、女性の選挙活動につきっきりな母・ウィニフレッド・バンクス、その子供のジェーン・カロライン・バンクス(通称ジェーン)とマイケル・バンクス(通称マイケル)に、家政婦とコックといった大家族が暮らしていました。

しかし、父は銀行で働くことに余念がない上に決まりごとの厳しく取っ付きにくい印象が強いまま、さらに母も選挙活動に力を入れているため、普段はナニー(乳母)に子供の世話を任せっきりだった二人。

しかしどの乳母が来ても、子供たちはなかなか馴染めない上にもともとの悪戯好きが災いして、誰もがすぐに辞めていってしまうのです。

今回も、乳母の目を盗んで外に出かけた二人を案じる家政婦と、「どうでもいい」と投げやりになるコック、そして「辞めさせていただきます!」と叫び上げる乳母、帰ってきた母の引き止める声・・・お決まりの展開に周囲もうんざり。

今思うとかなりカオスな展開ですね(^_^;)

凧揚げをしていた際にふいた強風にあおられ道がわからなくなり、結局おまわりさんに連れられて自宅に帰ってきてしまいました。

この惨状を見た父のジョージは、自分が実際に面接員になって乳母を決めることにしますが、それはあくまで自分の条件に合う人間であることだけが頭にあり、子供たちが考えた条件を考慮に入れようとしません。

マイケルとジェーンが考えた乳母の広告も破り暖炉に投げ捨て、新聞社に電話をして広告を入れるよう願います。

この時のジョージはまだ知りません・・・子供が作った乳母の広告が「ある女性」のもとに手渡っていたことを・・・。

新たな乳母・・・その名も「メリー・ポピンズ」

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

新聞広告に載せて数日、乳母希望の女性が大勢バンクス家の前に集まるものの、傍から見ればまるで「魔女の集会」そのもの。

決まりごとにうるさいジョージは時間より前に集まった希望者たちのことをよく思いませんが、それでもその時間はこくこくと迫っていきます。

自分たちの広告が破られたことを知らないジェーンとマイケルは、自分たちの希望通りの女性が一人もいないことに肩を落としますが・・・その時、桜通りを強い風が吹き付けます。

それは普通の風ではありません・・・なんと、乳母の希望者たちを次々と吹き飛ばしていったのです!

・・・ポルターガイスト(°д°)?!

そして希望者が一人もいなくなったところで、さらに不思議な現象を目の当たりにするジェーンとマイケル。

なんと、傘をさした女性が空から降りてきたのです!

彼女は家の中に通されると、ジョージに対しての挨拶もほどほどにした上、子供たちからの乳母の条件書を読み上げたことでジョージはびっくりし、面接どころではなくなる事態に。

彼女は試験機関を置くのが懸命と判断し、「1週間差し上げるので、結論はそのあとにして子供に会ってきます」とマイペースを保ちつつ2階へ・・・階段の手すりに座ってスーッと登っていってしまいました(°д°)。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

それを見てびっくりするジェーンとマイケルですが・・・彼女の魔法はそれだけではありませんでした。

子供部屋のとなりにある乳母のための部屋に通されたメリー・ポピンズは、その部屋のシンプルで住み心地のいい部屋であると褒めつつ、自身が持ってきたインテリアで飾ろうとします。

しかし、彼女の持ち物は絨毯でできたボストンバックのみ・・・しかし、メリーはこのバッグからありとあらゆるものを出していきます。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

全身が映る大きな鏡、華やかな装飾のライト、部屋に緑の爽やかさを魅せる観葉植物・・・さらに靴に手鏡、ふたりの性格を図る巻尺・・・あきらかにバッグに収まらないものばかりが次々に出てきます。

さらに、メリーが始めようとしたゲーム「子供部屋の片付けっこ」の名前で一時はげんなりした2人ですが、「どんなことにも楽しい面がある。それさえ知ることができたらどんなことも楽しくなる!」と告げて、メリーが指をパチンと鳴らしました。すると・・・

散らかっていた部屋が次々に綺麗になっていき、壊れたおもちゃは元通りに、ぐちゃぐちゃだったベッドは整理整頓されて、子供たちも彼女の真似をしてどんどん部屋を片付けていきます。

これ・・・筆者も昔はよく真似して、物が動かないのは自分がちゃんと指を鳴らせていないからなんだなぁと思ってたことがあります(笑)。

時には厳しさは見せるものの、お茶目さのあいまった魅力たっぷりのメリーに、ジェーンもマイケルもすぐ打ち解けていき、片付けもほどほどに散歩へと出かけることにしました。

その先でも、彼女の魔法が周囲を驚かせていきます!

バートと一緒に絵の世界へ!

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

公園へ散歩に出かけた3人は、そこで大道芸人のバートと出会います。

彼は凧を追っかけた2人のことを知っていて、メリー・ポピンズとは旧知の仲らしい雰囲気を見せます。

もちろんバートはメリーのことをよく知っているので、ジェーンとマイケルに「彼女はもっとすごいことをしてくれる」といって、自分の絵の世界での物語を語ります。

2人は絵の世界に連れて行って欲しいと頼みますが、「見世物にさせられる気はない」とメリーは頑なに拒否。

しかし、バートが頑張って2人を絵の世界へ連れて行こうとしたのか、はたまたメリーを動かす原動力になりたかったのか・・・使えない魔法を使ってみせると言ってメリーをやきもきさせ、最終的に彼女が絵の世界へ3人を連れて行きました(^_^;)。

絵の中の世界は、バートが思い描いたカラフルな世界が広がっていて、みんなの衣装もそれぞれ素敵な洋服に切り替わっていました。

橋の向こうのお祭りに向かったジェーンとマイケルを見送り、メリーとバートはひと時のデート気分を味わい、幸せな昼下がりを満喫。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

そののち、メリーゴーランドに乗って楽しんでいた4人ですが、メリーが指示を出すと・・・なんと、普通の馬のように走り出してしまいました!

その先では競馬が行われており、途中参加で快走を見せたメリーが1位になってしまったり、競馬場の端で行われていたきつね刈りから狐を助けたバートが巻き込まれたりと、不思議だけども楽しい1日を過ごすことができました。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

ジェーンとマイケルはいたずら以外で笑うことがあまりなかったためかその日の夜は興奮で眠れずにいましたが、メリーの子守唄を聴いてやっと眠ることができたのでした・・・。

この後、笑いすぎて浮いてしまうおじいさんのお話もありますが・・・記事の文字数の関係上カットさせていただきます。このシーンが好きな方、本当に申し訳ありませんm(_ _)m

父親の「しつけ」の思わぬ矛先

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

メリーが来てから、バンクス家から言い争いや喧嘩、乳母の怒り狂う声が聞こえなくなっていきました。

その代わりに聞こえるのは、家政婦やコックの鼻歌に母・ウィニフレッドの明るい声、本来ならば改善されたと思われる雰囲気ではあるのですが、それを父・ジョージはあまり良しとしません。

それどころか、メリーが来てから一家がたるんでしまったと感じた彼は、一度メリーと話し合って彼女の方針を変えさせようと考えます・・・が、逆にメリーに言いくるめられてしまい、彼女から「ご自身の仕事風景を観察させてみるのはどうか」と提案されます。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

翌日、さっそく二人を連れて銀行に向かいますが、その道中メリーが子守唄で語っていた寺院に座るおばあさんに、鳩に上げる餌代として2ペンスをあげようとしたマイケルを咎め、なおかつ「その2ペンスでもっと価値のあることができる」と銀行への足を速めます。

銀行についた3人は銀行の名誉社長であるミスター・ドース・シニアや、その息子で父の上司であるミスター・ドース・ジュニアらの面々と面会しますが、彼を含める複数人の大人から2ペンスを銀行に預金するように圧力をかけられてしまいます。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

そして無理やり奪う形で2ペンスを取られたことに腹を立てたマイケルは「僕のお金だぞ、返して!」と取り返そうと躍起になります。

その騒ぎが銀行中を駆け巡り、客がその騒ぎを「預金したお金を返そうとしていない」と勘違いしてしまい、多くの預金者が預けたお金を返すよう窓口に詰め寄せ、銀行内は取り付け騒ぎに発展してしまいます。

騒ぎを見て唖然とする大人たちから2ペンスを取り戻した2人は、急いで銀行から街中へと逃げ去っていきます。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

右も左もわからない街中をひたすら走り続け、とうとう大人に腕を掴まれ必死の抵抗をしますが・・・ジェーンの腕を掴んだのは、なんと煙突掃除の仕事をしていたバートだったのです。

ロンドンと父親の知らなかった姿

見知った顔のバートと出会ったことに胸をなでおろした2人に、父であるジョージの本心をポツリと語り始めます。

どのお父さんもそうだが、ただ厳しくて怖くて近づきにくい人間ではなく、家族のことを一番に考えていても周囲に本音を話すことができない寂しい人なのだと。

ジョージは銀行という職業もあり、「銀行という檻の中で、頼る人が誰もいない、圧力だらけの孤独な世界で戦っている」ということを話します。

父に謝りたい一心で家に帰りますが、まだ父は銀行から帰ってきておらず、おまけにバートはウィニフレッドに捕まってしまい「家の煙突掃除をして欲しい」と言い残し、選挙活動に出かけてしまいました・・・。

頼まれた作業をしようとしますが・・・なんと、煙突を見上げたジェーンとマイケルが煙突に吸い上げられてしまうのです!

後を追うようにメリーとバートも煙突の上の世界へ行きますが、そこから見えるのは今まで知らなかった夜の屋上から見えるロンドンの景色

とても綺麗な景色に惚れたジェーンとマイケルは、屋根の世界を案内して欲しいとメリーとバートに頼みます。

ここに来た以上すぐに帰ることはできないと諦めたメリーは、夜のロンドンが映える屋根の探検に出かけます。

煙さえも操ってとある家の屋根にたどり着いたとき、ありとあらゆる場所からバートの仕事仲間、煙突掃除夫が次々と現れ、軽快な歌に乗って踊りあかします。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

ところが・・・それを見ていたブーム海軍大将が海賊が襲ってきたと勘違いしてしまい、彼らに向けて大砲(に詰め込んだ花火を数百本)を発射してしまったのです。

危ないと思えど、めちゃくちゃ笑ったシーンです(*´▽`*)

慌てた煙突掃除夫は、次々にバンクス家の煙突から家の中に入り込み、家の中をススだらけにした挙句、それでも踊ることをやめずに家政婦やコック、帰宅したウィニフレッドとともに騒ぎ明かすことに。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

とうとうジョージが帰ってきた姿を見て解散しましたが、惨状を見て怒ったジョージは、メリーに騒ぎの発端を聞き出そうとしますが・・・「説明することなどございません♪」とメリー節をかまして2階へ向かいました。

さらに銀行から電話がかかってきてしまい、昼間の騒動の責任を取るため、今から銀行へ出頭するよう社長やその息子から告げられ、とうとうクビを覚悟するジョージ。

本来の煙突掃除を終えその場に残っていたバートに、メリーが来てから我が家がめちゃくちゃになってしまったと愚痴るジョージ。

しかしバートはメリーが悪いのではなくジョージが今まで仕事につきっきり過ぎたことを咎め、それ自体が悪いのではなく生活の配分を間違えていたことを諭します。

さらにバートの帰宅後、自分たちのせいで父親が嫌な目に遭ってることを悟ったジェーンとマイケルが謝罪し、少しでも罪を償えるならと2ペンスを父に渡します。

バートの言葉と子供の辛そうな顔、2つを頭から切り離せずにいるまま、ジョージは銀行への重い足取りを進めるのでした・・・。

クビ宣告とその後

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ

銀行にたどり着いたジョージは、重役たちが集う会議室へと通されます。

当初からの予測通りクビを宣告され、尚且つ銀行員としての証明である花の胸飾りをグチャグチャにされ、さらに帽子に穴を開けられるという、紳士としては見るに耐え難い侮辱を受けます。

打ちのめされたジョージに社長は「何か言いたいことがあるか?」と問われますが、なにを言えばいいのか、何が言いたかったのかさえも思いつきません。

そんな時ポケットを探ると、そこから出てきたのは辛い顔をして謝罪をしつつ、2人の子供が手渡してきた2ペンス、そして2人がメリー・ポピンズから教わった不安を取り去ってくれる魔法の言葉の記憶。

 

『スパカリフラジリスティックエクスピアリドージャス』

 

この言葉を唱えた途端、ジョージの心からは不安や苦しさが消えていき、その心に本来愛すべき家族のことが浮かんできました。

そのことを思い出したことで笑いが止まらなくなり、周囲の怪訝そうな顔を気にもとめず、愛する家族の待つ家へ朗らかに向かい始めたジョージ。

帰り際にジョージはメリーが話していたジョークを伝えて銀行を後にしましたが、そのジョークが社長のツボにはまり、笑いすぎて宙に浮いていってしまったのでした。

家族の新たな門出、メリーの辛い門出

次の日の朝、風向きが変わり・・・

 

家族に何も告げず出かけたジョージを心配し、バンクス家の者たちは騒然としだしました。

まさか一人で心中したのではないか・・・恐ろしい結末を頭に描きつつ、ジョーンズ巡査の捜査する言葉を聞いていました。

そんな家族のもとに聞こえてきたのは、大声で歌を歌いながら帰ってくるジョージの姿でした。

まるで人が変わった彼でしたが、それでも無事に帰ってきたこと、さらに前より明るくなった彼の姿を見て、喜ぶウィニフレッド。

その一方で、元々「風向きが変わるまで」という条件のもとバンクス家にいたメリー・ポピンズは、荷物をまとめて家を去る準備をしていました。

泣きながらも「ここに居てほしい」と願う2人でしたが、時同じく帰ってきたジョージの声に促され、メリーは2人に突き放す態度を貫きました。

メリーが自分たちが戻ってくるまでそこに残ってくれると信じ父のもとへ向かいますが、なんと父は少し前に壊してしまった凧を直してくれていたのです!

また凧で遊べる思いと、父がこうしてくれたという嬉しさが同時にこみ上げてきて喜ぶ2人、そしてウィニフレッドとジョージの4人は、公園へ凧揚げに向かいます。

一家で楽しいひと時を楽しむというこれまでにない喜びを感じていたジョージですが、同じ公園では勤めていた銀行の社長の息子・ミスター・ドース・ジュニアと出会います。

彼は、ずっと見なかった父の笑顔が見れたことへの感謝、そしてそのまま幸せそうな表情を残しながら死んだ父の最期をジョージに伝えます。

そして、そんな社長に笑顔を見せてくれたジョージに対し、生前の社長の遺言と重役たちの強い願いから復職するように告げられます

 

 

その一方で・・・メリー・ポピンズはひとり、バンクス家から寂しい旅立ちを果たそうとしていました。

突き放すような態度をしましたが、それでもジェーンとマイケルのことを心から愛しており、自分になついてくれる2人を想ってきました。

それでも、本当の親と乳母との関係は裏返ることはなく、やはり本当の父親への愛情には勝てないことを、メリー・ポピンズは痛いほどよく知っています。

これまでの辛い思いをお喋りな傘が語ろうとしますが、メリーはその口を閉じ、それ以上は語らせまいとします。

そして・・・傘をさして、大空へと飛び立っていきました・・・誰にも別れを告げず、告げられることもなく・・・。

 

 

 

いえ、ただひとり、バートは空を飛ぶ彼女に手を振り、「さよならメリー・ポピンズ、またすぐ帰ってきておくれ」と別れの言葉を放ちました。

聞こえたか聞こえていなかったか・・・それでもメリー・ポピンズはバートに微笑みかけ、またどこかの寂しい心を持つ子供のために、ロンドンの街を飛んでいくのでした。