近年の大ヒット作として有名な「アナと雪の女王」。
あまりの有名さに、ディズニーのことをあまり知らなかった方でもご覧になったのではないでしょうか。
これまでに短編を2作も作り上げ、2019年には完全新作の続編も公開される予定とのことで、まだまだアナ雪フィーバーは止まるところを知らなそうですね!
そんなアナと雪の女王の中には、耳と心に残る様々な名曲が詰まっています。
大ヒットソング「Let It Go~ありのままで~」や「生まれてはじめて」、「とびら開けて」なんかも胸がキュンキュンする歌ですよね(*´д`*)。
その中でも、映画で最も盛り上がるシーンで流れる「生まれて初めて(リプライズ)」はまた格別です。
エルサの強い想い(というか意地?)によりアナの天真爛漫な希望が無残にも打ち砕かれてしまい、そしてアナにも・・・思い出すだけで涙、涙の感動シーンですよね。
「リプライズ」とは反復、繰り返しというのが元々の意味ですが、「アナと雪の女王」においての「生まれて初めてリプライズ」では単なる反復や繰り返しではなく、初々しい「生まれて初めて」の大いなる「発展形」にあたる場面です。
この記事では、物語の後半につながる重要なシーンで流れた「生まれて初めて(リプライズ)」を英語で歌ってみる上で、どんな点に注意すればよいかを紹介します!
「生まれて初めて(リプライズ)」英語/日本語吹き替え歌詞
アナー赤色
エルサー青色
日本語吹き替え歌詞ー小黒文字
また、歌詞の頭には「A(アナ)」「E(エルサ)」と表記してあります。
A: Please don’t shut me out again,
ねぇ、エルサお願い、行かないで!
Please don’t slam the door
ねぇ、お願いよ
You don’t have to keep your distance anymore
私から離れないで
‘Cause for the first time in forever,
そう、生まれて初めて
I finally understand
分かり合えるの
For the first time in forever,
生まれて初めて
We can fix this hand in hand
力になれる
We can head down this mountain together
ねぇ、二人で山を降りようよ!
You don’t have live in fear
怖がらないで
Cause for the first time in forever,
一人だけ残して
I will be right here
帰れない
E:Anna
アナ・・・
Please go back home, your life awaits
お願いよ、帰りなさい
Go enjoy the sun and open up the gates
太陽が輝く国へ
A:Yeah, but —
うん、でも-
E:I know
いいの!
You mean well, but leave me be
ここでは一人だけど
Yes, I’m alone, but I’m alone and free
自由に生きられるの
Just stay away and you’ll be safe from me
私に近づかないで・・・
A:Actually we’re not
それは無理
E:What do you mean you’re not?
なぜ無理なの?
A:I get the feeling you don’t know
ものすごい雪よ
E:What do I not know?
なんのこと?
A:Arendelle’s in deep, deep, deep, deep snow
アレンデールが危機なのよ・・・
E:What?
え?
A:You’ve kind of set off an eternal winter… everywhere
エルサの力で国中が、雪と氷に包まれたの
E:Everywhere?
国中が?
A:It’s okay, you can just unfreeze it
エルサなら元に戻せるでしょ?
E:No, I can’t, I — I don’t know how!
いいえ、無理よ!やり方がわからない!
A:Sure you can! I know you can!
できるはず、絶対できるよ!
A:Cause for the first time in forever,
そう!生まれて初めて
E:Oh I’m such a fool, I can’t be free!
あぁ・・・ひどいわ、悲しい・・・
A:You don’t have to be afraid
勇気を出して
E:No escape from the storm inside of me!
何もかも無駄だったの・・・?
A:We can work this out together
二人手を取ろう
E:I can’t control the curse!
無意味だったの?
A:We’ll reverse the storm you’ve made
冬を終わらせよう
E:Anna, please, you’ll only make it worse!
私に出来ることは
A:Don’t panic
聞いて
E:There’s so much fear!
何にもない!
A:We’ll make the sun shine bright
青い空を
E:You’re not safe here!
危険なだけ!
A:We can face this thing together
取り戻したいの
E:No!
あああ・・・
A:We can change this winter weather
必ずできるわ
E:AHHHHH…
あああ・・・
A:And everything will be all right…
力合わせれば・・・!
E:I CAN’T!
やめて!
「生まれて初めて(リプライズ)」を楽しく上手に歌うコツ
画像参照:ディズニー公式サイト キッズ向けページより
アナとエルサの「歌い方の違い」に注目
聞いてて感じた方も多いかもしれませんが、日本語にせよ英語にせよ、ふたりの「歌い方」には大きな違いがあります。
まずはアナの歌い方ですが、「守ってもらわなくてもいい・・・」というセリフ部分から始まっています(この記事では歌のつながり重視で、その部分をカットしています)。
キッパリした言葉づかいですが、純粋さからエルサに対して「絶対できる!」という確信を抱いてるため、一緒に帰って欲しいという気持ちが歌にこもっています。
そのため声色も柔らかく、どちらかというと「歌寄りの表現」で歌っています。
歌なのに歌寄りというのもおかしいかもしれませんが、「セリフらしくない」と思っていただくとわかりやすいかもしれませんね。
その一方で、エルサの諦めきった穏やかな気持ち、その後自身の行動が無意味だったことに対する絶望と恐怖が混ざり合うような強い声色は、まさに「声劇寄りの表現」となっています。
初めはアナを諭すような話し方をしているものの、事情を知らされて以降は感情を激しくぶつけるような言い方に切り替わっています。
この違いを上手く感じ取ることができれば、より2人の感情を歌に込められると思います!
後半部分のズレ方はしっかり真似する!
画像参照:ディズニー公式サイト キッズ向けページより
「歌ってみた」動画などを見てみると、後半部分のアナがエルサに国の実情を説明したシーン以降の「2人の声のズレ」はなかなか難しいのかな?と感じますね。
上記の歌詞で、青い点線で囲まれた部分ですが、ここはアナの明るさとエルサの暗さが相反する二つの歌声が混じり、まさに映画では圧巻のシーン、そして後々大事になる伏線も張られています。
歌い方ですが、まずはこの部分だけでもしっかり、何度も聞くことが大事です。
原曲の雰囲気を壊さないよう、声の張り方や表情もしっかりチェックしましょう。
そして歌うときは、アナパートを歌うなら「常に笑顔」、エルサパートを歌うなら「常に口角をあげない」を意識すると、表情からくる声の出方も相まって上手く歌えるようになります!
鏡などを前において、表情のチェックをしながら練習するのもいいですね。