ディズニーランド、ディズニーシーにおいて、多くのゲストを笑顔にしてくれる素敵なキャストの皆さんは、私たちの憧れでもあります。
もちろんキャストさんから笑顔をもらって元気が出た!という人もいるかもしれませんが、中には「自分もキャストになって同じように笑顔を作りたい!」と思う人もいるかもしれません。
今回は、「ディズニーリゾートで働くキャストにはどんな職種があるのか」という点に集中して、時給を含めた紹介をしていきたいと思います!
キャストって何?
前述のとおり、キャストとはディズニーランド・ディズニーシー・ディズニーリゾートホテル一帯で働いている従業員を呼ぶ、敬愛を込めた総称のことです。
castingという英語があるように、ディズニーリゾートで「働く」のではなく、ディズニーリゾートでの役目を「演じる」ことによって楽しく働く職場を目指しているというのが、多くの仕事場と違う点です。
どうしてみんなアルバイトなの?
普段よく聞くのが、「どうしてディズニーリゾートのキャストはみんなアルバイト契約なの?」という質問です。
確かに、長期にわたり働いていくうちに昇給するシステムはあるようですが、大体の人は株式会社オリエンタルランドに入社するか、ディズニーリゾートにキャストの面接にいくかのどちらかしか選ばないということなので、まず社員になる人はいないでしょう。
というのも、これは自分の役目を「演じる」という働き方に影響してくるお話になります。
社員になってしまうとほとんど裏方の仕事が多くなり、直接ゲストとのコミュニケーションを取る機会が少なくなって、現場を見ることができなくなってしまうのです。
その点、アルバイトとして働き続けるならば、客観的にその場の雰囲気を感じ取ることができ、ゲストと同じ視点でパーク内を見わたすことができる存在として重宝されていくので、キャストさんは何年働いてもずっとアルバイトのままなのです。
アルバイトと社員に差が出て、キャストが嫌な気持ちにならない?
「ずっとアルバイト」というと聞こえは悪く感じるかもしれませんが、キャストになったからといってその職場に縛り付けるのではなく、さまざまな職場を体験しやすいようにという思いも込めて、このシステムが導入されています。
また、キャストにはキャストのための「その人の頑張りを目にして表せる」システムも用意されているんです。
それが「グレードアップ制度」といって、下記の5つのランクに分けられます。
MキャストーMakingの英語の頭文字から取った名前。新人キャストが一人前になるため、上司から仕事のノウハウを学び成長する期間のことを表しています。キャストになって最低2ヶ月間はこのランクにとどまり、ゲストに笑顔を届けるための練習をします。
AキャストーActionの英語の頭文字から取った名前。いわゆる研修期間を終え、一人前となったキャストが表舞台に立つという意味を込めて、この名前が付いています。大体お店や外で働いているキャストさんはこのランクに該当する、と思ってください。
GキャストーGrowing Upの英語の頭文字から取った名前。働いていくうちに少しずつ成長し、自分の仕事だけでなく、後輩のサポートや自分の管轄外の仕事のサポートもできるようになってると判断されると、このランクへ挙げられます。プロへの道が近くなりますよ!
IキャストーInstructの英語の頭文字から取った名前。ここからは、自分の仕事だけでなく、M・A・Gキャストを教える指導者となり、これまで自分が培ったノウハウを別のキャストに伝えていくことが必要となります。重要な役割となるので、この立場に付くにはよりカリスマ性が問われてきます。
CキャストーCaptainの英語の頭文字から取った名前。キャストの中で最高ランクとなるCキャストは、ロケーション全体を統括し、なおかつ自分が演じる役目を忘れることなく日々を送ることができる、「プロ中のプロ」がなれるキャストさんです。すべてのキャストが、この域にたどり着けるよう努力を重ねています。
自分の働きがしっかり評価されるというのは、やりがいを感じる何上ない喜びに違いないですよね。
どの職場であっても、自分の存在意義を感じ取れるからこそ、モチベーションアップにもつながるんだと思います。